アレコの日記

アラフィフ/団塊ジュニア/42歳で高齢出産/年長児1人/フルタイムワーク/都内在住のアレコが、アラフィフの日々のなかで、考えたこと、やってみたこと、おすすめしたいことなどを書いていきます。

妊娠糖尿病(14週からインスリン注射)でした。「インスリンの数値はこう変化しました」、「こんなものを食べていました」という記録です。

このページに来られた皆さんは、きっと今、妊娠糖尿病と診断されて、不安になっていらっしゃるのではないかと思います。

私は6年ほど前、42歳で第1子を妊娠した時に、13週で妊娠糖尿病と診断され、14週から血糖値計測とインスリン注射をしてきました。
そのときの経験をここに残しておきます。

当時、「妊娠糖尿病です、涙」的なブログを探しても、たいていは妊娠中期、後期の文章で、「もうすこし早く妊娠糖尿病だと診断された人の事例が読みたいな」と思っていたので。

なにかの参考になったら、そして、読んでくださった方の気持ちが少しでも軽くなったらいいな、と思います。

alekononikki.hatenablog.com

妊娠28,29,30週目の自己管理ノートと、そのうちのある1日の食事ノートです。

1)経緯

妊娠13週目に「妊娠糖尿病なので、これから1週間血糖値を測って」と言われました。
そして、妊娠14週目に「(1週間の血糖値を見たところ)これは、毎日自宅で血糖値測定&インスリン注射ですね」ということに。
ガガーン、心の中で号泣の2,3日を過ごしました。
このあたりのことは、こちらに詳しいです。

alekononikki.hatenablog.com

結果として妊娠41週(まで生まれなかったんです。長かった)までずっと、毎日4回の血糖測定(朝食前、朝食30分後、昼食30分後、夕食30分後)と、毎日4回のインスリン注射(朝食前、昼食前、夕食前、就寝前)をずーーーっとしてきました。

注射がものすごく嫌いで苦手なのに、こんなことになって、本当につらかった。
でも、仕方ない。
もうおなかには子どもがいるし、私ががんばることでその子の人生の負担がなくなるのであれば、やるしかありません。

ということで、28週間=ざっと6-7か月にわたる血糖値計測とインスリン自己注射の日々がスタートしました。

2)数値変化

多分このページを読んでいる方が知りたいのは、

・妊娠糖尿病(重め)と言われたけど、無事に子どもは生まれるか?
インスリン量ががんがんふえているけど、大丈夫か。
インスリン量は、最終的にどのくらいまで増えるのか?

というようなことだと思います。

私の経験では、

無事に子どもは生まれました。巨大児でも問題ある感じでもなかったです。
インスリン量が増えることは問題ない。それより、インスリンを控えて血糖値が高いままのことの方が問題。(だと、食事指導の栄養士とかの先生がおっしゃっていました。)
インスリン量は最終的には、「朝食前-昼食前-夕食前-就寝前」で「14単位-14単位-16単位-14単位」でした。

というところです。

■「自己管理ノート」の記載を見てみると……

1日目は「2-2-2-2」でスタート。
しかし血糖値はびくともせず、1週間ほど経過した時には、「6-6-8-8」にあがっています。

とにかく、「毎日、血糖値測定&インスリン注射」だけでも嫌なのに、嫌なことをがんばってやっているのに成果が出ないことが本当につらくて、じめじめと泣いたりしました。42歳だったけど。
しかも、ぐいぐいインスリン量が増えるのが恐怖で、「この先どうなるんだろう」と思ったり。

ですが、インスリン注射をして10日くらい経ったあたりで数値がある程度安定しだしたので、ちょっとほっとしました。
16週目、17週目とどんどん安定してきて、それに従って私のメンタルも安定。
17週目の「10-10-10-14」という数値になってからは、(時々12のときもあったけど)、38週くらいまでその数値を保っています。
インスリン量の安定期です!!!

そうそう、最初のころは、つわりもあって、そのブルーさと妊娠糖尿病&注射のブルーさとが相乗して、しかも梅雨時期だったこともあり、かなりじめじめしたメンタルですごしていました。

38週目になると、14とかも出てくるのですが、最終的には「14-14-16-14」で、出産を迎えました。

●最初は(自分の量がわからないので)、インスリン量ががんがん上がるけど、少しすると自分の量がわかって、安定するので、心配しなくていい。

●出産前になると上がるけど、それほどでもないし、もうそのころにはインスリン量は気にならず、「無事に健康で生まれてほしい」という思いになっているので、数値の変化にビクビクしたりしなくなっている。

ということなのかなあ、という感覚を受けました。

3)食事ノートから見えること

2週に一度栄養士の先生に会い、食事の報告などをすることになっていたので、毎日食事を写真に撮っていました。
それをノートにまとめていたことで、すごく褒められました。
嬉しかった!
当時は、「インスリンを打つなんて」とか「仕事も思うようにできなくなってきてる……」と、達成感を感じられない時期だったので、本当に励みになりました。
そしてすっかり当時を忘れている今、このノートは、とてもいい思い出にもなっています。
(ちなみにもちろん、夏休みの最終日の小学生的なノートづくりで、先生に会う前の晩に必死でコンビニで写真をプリントアウトして糊付けしたりしていました)

こんな感じで、食べたものを書いて、写真を貼りました。血糖値が120を超えたときには、赤字でその理由なども記入。

実は出産後に私、出産前より10キロ落ちたんです。わーい!!!
授乳していたからかもしれないけど、今思うと、この妊娠糖尿病のための食事が効いていたんですね。

気づいたことは……

■食べ物

●野菜をとにかくたくさん食べている。
●食事の最初5分は、ずっと野菜のみ。

■外食

●バイキングの素晴らしさに気づく。
毎週のようにバイキングに行っている。ホテルビュッフェとかも、気持ちを上げるためにガンガン行っていますね。
あ、しゃぶしゃぶ温野菜のお店にも、何度か行きました。

■運動

●食事後の血糖値を下げるために、食事直後にウォーキングとか、その場足踏み20分とかしています。
えらいぞ、過去の私。見習えよ、今の私!

■分析する

●血糖値が基準(120)を超えたときには、その理由を分析しています。
「スパゲッティが悪かったかな」とか「この最後の2口がよくなかったかも」など。
これも、とても効いていたと思います。


4)どんなものを食べていたのか。

このブログを参考にされている妊娠糖尿病のみなさんはすでに、血糖値の上がりやすい食べ物は、人によって結構違うことに、なんとなくお気づきかもしれません。

私は、ジャガイモ、餃子、トマトソース、パスタ、冷やし中華がNGでした。
少量でも血糖値が急上昇しちゃうんです。
全部、大好きなのに。

意外と大丈夫だったのが、チキンナゲットでした。

あと血糖値が上がらない料理をつくるようにもなりました。
たとえば、「キャベツとツナとマヨネーズをあえたもの」とか、「粉ナシお好み焼(フライパンに卵を落とし、そこに大量のキャベツの千切りと豚肉で蒸し焼き。ひっくり返して焼けたら、大量のかつおぶしとマヨと最低限のお好み焼きソース)」とか。

コンビニで買うのは、それまで目を向けたこともなかった「野菜スティック」。

アイス大好きだけど、食べるなら、低糖のものを半分です。
おやつを食べたくてたまらないときは、SOYJOY

こんなことがわかるようになったのは、食事ノートで何を食べたかを見て、その後の血糖値と比較して分析したからです。
「これ、血糖値大丈夫そうよねー」とか、毎日が実験のようで、そういう意味では楽しかったです。

ちなみに、インスリン注射の時期に、数回国内出張(日帰り、1泊2日と2泊3日)に行っていますが、朝食のホテルのバイキングは問題ないし、夕食はきれいな居酒屋とかに行って単品をつまみまくりました。

あと、爆食しそう、ケーキなどを食べたいとき(量は減らすが)には、事前に「賢者の食卓」を飲みました。
「賢者の食卓」が世に出て間もないころだったのですが、「これだ!」と思い、すぐに栄養士の先生に確認したところ「使って大丈夫」とのことだったので。
ただし、「賢者の食卓」は高いので、「ここぞ」というときだけ………とはいっても後半は2日に1回は使っていたかな?
使えるものは使ったこと。私にはよかったです。


おまけ

振り返ってみると、本当に私よくがんばった、えらいぞ、という思いです。

実は出産に4日かかりました(涙)。
42歳での出産だった、ということが関係しているのかはわかりませんが、1日目ラミナリア、2日目バルーン、3日目促進剤(生まれず)、4日促進剤→出産で、なんとか生まれました。っていうか、産みました。ふう。

この3日目か4日目に、途中で低血糖になり、多分、糖分を注射されたんです
あんなに高血糖に気をつけてきたのに、低血糖で糖分を注射されるなんて、それなら何か食べればよかったーと。
この日の朝の病院の食事は、「食パン2枚とみそ汁ともやし」みたいな、妊娠糖尿病で7か月過ごしてきた私には、完食したくても、(血糖値上昇が)怖くて食べられないものだったんです。
残しました、ほとんど。それが悪かったみたいです。
ていうか、まあ、この食事もどうかと思いますよね……
みなさん、分娩時の低血糖にもお気をつけくださいね。

でもでも妊娠糖尿病だった妊婦としては、子どもも無事に生まれたし、私は10キロ落ちたし、本当によかったです。
出産後2年くらい、半年ごとに糖負荷試験を受けることになっていて、毎回採血に泣きそうでしたが、結果は大丈夫でした。
ただし、その後体重10キロは戻り、さらに2キロくらい増え……あああというところにおります(苦笑)。

ちなみに、出産時には鉗子を使ったのですが、その鉗子が腸まで破ったらしく、「4度裂傷」ということで、出産の数時間後に、腸と産道を縫うための外科手術を受けることに!! ぎゃーー。
なので、その後、腸の様子を見るということで5日くらいの飲食禁止(水もダメ)、水がOKになってからも数日はごはんもダメ、という、チューブで生かされる人になったのですが……まあ、それはまた別のブログで。


妊娠糖尿病と診断されてへこんだりしている皆さん、いつかはこの日々も終わるので、負けないで!

alekononikki.hatenablog.com